フリー便に着目を

一般的な単身者の引越し作業に共通して見られる傾向として、当日午前中の搬出希望が多くを占める点が挙げられます。比較的近隣への転居であれば、そのまま午後に現地に到着から搬入を完了出来ますし、長距離移動で中1日の移動時間を要する場合でも、業者内でのリレーを経由から、一部離島などを除けば、ほぼ翌日の午前中に搬入作業が開始出来るのがその理由です。

搬出そしてもう1点見逃せないのが、多くの単身者が引越しの必要に迫られる時期であり、やはり繁忙期と称される、新年度を控えた2月から3月にかけて集中します。実家から遠く離れた大学や専門学校への進学、あるいは就職に際し、単身者向けの賃貸物件が争奪戦を繰り広げる時期と歩調を合わせるように、各引越し業者もまた、連日フル稼働を余儀なく迫られる時期を迎えます。

こうした状況で生ずるのが、早い時期から連日午前中の予約が一気に埋まってしまう一方、午後や夕刻以降の搬出であれば、まだ比較的希望日の指定が可能となる、1日の中のアンバランスな予約状況です。この「午後からの搬出」に対応可能であれば、繁忙期でも希望日の予約が確保出来るのみならず、料金面を抑えられるメリットが活かせる可能性が高まります。午前中の業務が終わり次第、午後から、更には時間指定の無いフリー便に要着目の理由が、ここに明確に存在しています。

参考リンク◇引越し 単身

活用時の要注意点

搬出作業開始を午後希望とする、あるいは時間指定しないフリー便は、繁忙期の割高料金期間の費用節約に、大きな効果が期待出来るお得な業者活用法ですが、一方で幾つかの注意すべき点も見過ごせません。実際に活用するに際しては、以下にご紹介する展開となった場合、トラブルに繋がる可能性が自身の引越しに想定されるか否か、十分冷静に見極める事前作業が大切です。

作業例えば当日、業者の午前中の作業が何らかの事情で大幅に押してしまい、自身宅の搬出作業が夕刻もしくは日没後にズレ込んでしまった場合、他の居住者や周辺住民の方々へのご迷惑もまた、日中より大きくなるリスクが高まります。更にそこからの移動を経て、夜遅い時間の新居への搬入となれば、ご近所や建物内の他の居住者からのクレームに繋がる可能性が更に高まります。とりわけ新生活をスタートさせる入居先の第一印象がマイナスとなってしまった場合、後々の共同住居内での暮らしに際し、色々な意味での不安要素が膨らみ兼ねません。

このようにフリー便は、時間が定まっていないからこその、料金面のメリットと、だからこそ潜むリスクが背中合わせとなった引越しプランと捉えられます。利用に際しては、特に時間が押してしまった場合のシミュレーションを冷静に行い、それでも周囲の理解が得られると判断出来る、そして何より自身でしっかりと根回しから了解を取り付けておく、重要な事前作業が欠かせません。